東福寺 方丈南庭

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 大徳寺東福寺で石庭めぐりをしてきました。中でも東福寺の方丈庭園が良かったです。方丈庭園は重森三玲氏の初期の代表作とのことですが、石はもちろん、庭の外の木々から足元の縁側まで見えるもの全てが調和して無駄がなく没頭できる世界観でした。方丈の四周全てが異なる新しい手法でできているので良く分からない庭もありましたが、南庭の大きな石の迫力が気に入りました。以前東福寺へ行ったときは紅葉が目的だったので開山堂へと続く通天橋へとまっしぐらで方丈に気が付かなかったのですが、逆に外観からは庭が分からないようになっているのも中に入ってから一気に広がりが楽しめるので一つの魅力ですね。東福寺の奥には他にも龍吟庵(これも重森三玲氏による作庭)が観れましたが、石で表現している龍が具体的すぎたので、抽象的なほうが好みかなと。
 大徳寺は所狭しと寺院が20以上も並んでいるうえ、拝観可能なのが3か4箇所ということでかなり謎めいた敷地でした。拝観できた3つのうち、光桐院では蚊に刺されまくりでしたが紅葉時はとてもよさそうです。龍源院、大仙院ともあまり観れなかったのですが、名石がたくさんあるのでゆっくり時間をかけてみると面白そうです。一度にたくさん観ても飽きないのは作風が時代や人によって全く違うからでしょうか。次は重森三玲氏の遺作かつ最高傑作ともいわれる松尾大社庭園に行きたいです。