比叡山延暦寺

比叡山坂本から琵琶湖を背に日本一長いケーブルカーで山を登ったところにある、比叡山延暦寺。珍しい巨木が並ぶ境内に、一際大きな根本中堂という建物があります。靴を脱ぎ背の高くなりすぎた庭のもみじを見上げながら回廊を進んで、奥の入り口へ。たどり着くと、正面に仏像が現れます。が、仏像の足下は深い吹き抜けになっていてまるで仏像が暗闇に浮かんでいるように見えます。大きな仏像を見上げることはあっても、切り離された地面によって隔離された仏像が正面に見えるというのは初めてで驚きでした。山の上のお寺なのにとても広かったり、階段がやたらと多かったり、お寺の鐘が常に鳴り響いていたりと、閉ざされているのに、にぎやかな町のようでもあって面白かったです。地面の下に響く水の音に耳を澄ましてみようというコーナーもあるのですがなかなか美しい音が聞こえます。


日吉大社の入り口のもみじは葉の隙間で重なってできる赤や黄色のグラデーションが綺麗でした。