京都ホテルオークラと窓

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 少し前に貴船の川床で祖母の傘寿のお祝いをして京都ホテルに泊まりました。川床は床の下を水が流れるのでヒンヤリと涼しく、自然の壁と水の音に包まれて気持ちが良かったです。鮎の石庭がきれいで美味しかったです。京都ホテルオークラは、周りに高い建物が少ないので見晴らしが良いです。特に最上階のレストランは鏡張りの四角い柱と窓が交互に並んでいるので、目の前の東山がパッチワークのように分断され山並みが続いて見えます。しかも雨が降っていたので窓には万華鏡のように鮮やかな緑を映しこんだ水滴が散りばめられていて、朝食会場に入った瞬間目が覚めました。チーズオムレツが美味しかったです。部屋の窓は小さな映画のスクリーンのように横長でした。昼は一望できすぎて落ち着くと言うよりそわそわしましたが、夜は隣のマンションの明かりぐらいで、ベッドからだと丁度それが窓枠の外に隠れたので、真っ暗な窓は鏡になって部屋の明かりの反射で外にもう一つ部屋が出来ていました。外がなくなると、バスタブに浸かったときのような安らぎがありました。バスとトイレとシャワールームの透明な仕切りも広々と感じるので良かったです。特別、何かがあるホテルではなかったですが、余計なものがない静かに過ごせるところが良かったです。
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