祇園祭
今年の祇園祭は一番にぎわう巡行や宵山、宵宵山などが平日だったので、少し前の日曜日に曳初めを見てきました。
14時半ぐらいから四条烏丸付近で鉾建ての終わった鶏鉾や月鉾などの試し曳きが次々と始まりました。巡行などに比べると観客も少ないので比較的自由に移動しながら見れるのがよかったです。鉾の進行方向の調節は車輪と地面の間に木を挟んで行うのですが、がっつんがっつんと重い音を立てながら進んでいきます。
ビルの隙間から入る日差しで強烈な色彩を放つ装飾品がこの音やお囃子と共に目の前を通り過ぎて行く様は、確かに動く美術館とでも生きた美術館とでも言えるような迫りくる凄みがあります。
伝統を守り、変えることなくやり続けられる強さがなければ成立しない世界だけに、なかなか見ることの出来ない貴重な一日になりました。