数寄屋風別館 佳水園

祖母の京都旅行におじゃまして、佳水園にいってきました。
佳水園は京都の蹴上にある都ホテルの7階くらいまでエレベータで上ってから外に出たところにあります。庭や山の散歩道に繋がっていて、ホテルの敷地であることを忘れるくらい、自然な佇まい。
部屋は庭を取り囲むように配置され、廊下は階段などで上下左右に折れ曲がっていてそれ自体が部屋のように独立して感じられました。天井は手を伸ばせば届くくらい低く幅も狭い。歩くと壁に掛かった四角い照明や庭を望む障子窓が階段や曲がり角の先に色んな高さに見えたりして、目の前の垂直線と水平線の変化に思わずたちどまって眺めてしまいます。天井と床の近い通路は見上げることも見下ろすこともなく真っ直ぐ一点を見るだけで、全体が見えると言うか完結している感じが意外と心地いいです。
庭も重心が低くて、というか微妙な盛り上がりの芝生はゴルフのグリーンじゃないけどなぜか低い位置から見たくなるのはなんでだろう。
少し高い場所にある庭が見渡せる広い部屋は眺めが良くて優雅でしたが、他の部屋は閉じた雰囲気の隠れ家的な印象を受けました。今回は食事のあとで帰りましたが、南禅寺も近かったし、いつか京都ららしさを堪能したくなった時に泊まりたいです。