十和田市現代美術館

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 十和田市現代美術館に行ってきました。オープンしたばかりのゴールデンウィーク中ということもあり、家族連れのお客さんも多く、遊園地のように賑わってました。敷地は細長く、恒久設置の作品一つにつき、一つの部屋が設置され、それら大小様々のホワイトキューブ同士は透明な通路で繋がれています。街に開かれた美術館ということで道路に沿って全体的に透けているため、官庁通りからも中の様子が見えました。体験型の作品も多く、体験する人、見守る人、待つ人それぞれが部屋の隅や通路にはみ出て並んでいる様子が美術館の外からも見え、さながら巨大なアリの観察キットのよう。
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 交差点側に開かれたカフェにはマイケル・リンの花模様の絵が壁一面に、ではなく床一面に描かれています。これも必然的に休憩する人達を巻き込んで。こうしてジュースを飲み喋りながら楽にして鑑賞できる作品は初めてなので面白かったです。
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 アナ・ラウラ・アラエズの光の橋という作品も面白い。青く光るパネルでできたトンネルで、六角錐の根本を横に倒し、いくつか大きさを変えながら繋いだ形。六角形のトンネル空間はそれが作り出す距離感のズレによって筒内部の状態に相対的な変化をもたらす空間として感じられました。このなんだか宇宙的な感じはカールステンニコライの作品に似ている。あと、ハンス・オプ・デ・ビークのハイウェイの奥行きが一体どうやっているのか全然分からず、いまだに気になってます。
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 美術館前の道路沿いの溝に水が流れているのですが、散った桜に埋もれ、下に水があるのに気づかず勢いよくはまり、濡れてしまい靴下を履き替えたり。
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 今回、初めて青森に来たのですが午前中に寄った青森県立美術館や、そこから車で向かう新緑の美しい八甲田山、美味しい蕎麦、次の日、立ち寄った温泉の酸ヶ湯などいままで知らなかったのがもったいないくらいいいところでした。ここのアートプロジェクトがまた進んだらまた来てみたいです。
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