私あるいは私

水位と体内音

ボーダレス・アートギャラリーNO-MAへ行くため、自転車で近江八幡へ。おにぎりを買って途中で食べるはずだったけど、道中に休める場所がない。滋賀県は車で移動するからそんなものはいらないようです。やっぱり鴨川の流れる京都が居心地がいい。どこでも休めるから。と気づかされる。
ギャラリーは古い町屋を改装したもの。入り口で靴を脱ぐ。建物は古いし廊下も狭くてふつーの家にいるような感じ。お客さんの多くは我が家のようにお茶を飲みながらくつろいでました。気になった作品は次の2つ

しばらく眺めましたが、動物園に行って動物の入っていない檻の中を一生懸命観察しているような気がしたのであきらめました。難しくてようわからんです。

水槽を使った映像インスタレーションで、裸の女性が水中を漂っている(泳いでいる?)映像を暗闇のなかで観察。最初は女性の身体ばかり見ておりましたが、見慣れてくると今度は水の動きが気になります。しばらくすると女性と自分を同一に捉えて、完全に自分が水に取り込まれていました。そこからは像と音の微妙な変化に合わせて内側(体内)の水分と外側の水が共鳴しているかのような深い快感を味わうことに。「私の身体」はほとんど水分でできているらしいですが、これを見ている間は確かに「私の水分」が外と繋がっている、そんな体験でした。
ボーダレス・アートギャラリーNO-MAオープン記念企画展「私あるいは私 〜静かなる燃焼系〜」