「マリーナ・アブラモヴィッチ―The Star」展

 せっかく滋賀から香川にきたのでまずは丸亀駅の近くの浦嶋本店で讃岐うどんを食べる。こじんまりしていて、まるでおばあちゃんの家に遊びに来たみたい。こんなお店がうちの近くにもあったらいいなあとか思いながら美術館に着く。
 作品はパフォーマンスが多いため多くがビデオ鑑賞だった。あたりまえだけどどの映像にもマリーナが出てくるので、ひたすらマリーナを観察することに。解説によると身体と精神の限界を超越することがテーマの一つらしい。そんなことを考えたことはほとんどないので見ていてとても刺激的だった。とくに万里の長城を数ヶ月かけて歩く映像《The Lovers-The Great Wall Walk》には価値観を覆された。というか生きていくために重要な何かが今の自分に欠けているような気がした。
 自分はいったいどこに向かっていくべきなのか。身体や精神を意識すれば何かわかるのか。