オラファー・エリアソン 光の影展

 に行きました。黄色い単色光で満たされた部屋がすごい。光は壁一面に張られたスクリーンから出てます。部屋にいる人の顔色は土色で生気がなくまるでゾンビなのだ。まだ白色、黄色人種の方の顔はその白さのせいで光の色みをいくらか反映して肌本来の色を感じる事が出来る。それは頭上の緑の誘導灯が独立して光っているのに少し似ていた。でも黒人の方の顔は完全に白黒写真にあるようなモノクロになっている。Helson-Judd 効果かも。白黒の世界ってカメラといった道具を通してしか見ることはできないと思っていたので、直接モノクロを見ると、カメラに脳を直結したか、もしくは眼が故障したか、眼にフィルターを差し込まれたかと思った。自分が見ている物だとはちょっと信じられない。しかしどんな特別な光環境でも何かしらは見えてしまうわけでその見えかたを決めているものに惹かれる。全体的には満月に明るく照らされているときのような心地よさがありましたよ。おすすめ。
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html