七草

枯れ木が2本

 七草粥といえば、小学校へおわんと箸とお米を持って行き、朝からみんなで七草を探しに水田のわき道へ行ったのを思い出す。戻ってくると校庭の冷たい水道で泥を落として小さく切って先生に渡す。少し待つと黒くて大きな釜からおわんに注いでくれる。冬の花壇の片隅で食べる七草粥はあったかいだけでうまくて新鮮だった。今は食べたいと思わないけど小学校では続いていてほしい。
 話は変わってこの前写真の色印象再現実験の被験者をしたんだけど、自分の設定した色の再現を見たら、自分の記憶に会っているような気がして驚いた。で今自分の過去の日記を見たら、過去を思い出してる今の自分がいるだけだった。思いだすのではなく記憶に会えるほうがおもしろい。3次元の記憶。空間を切り離すと向こうにも自分がいる。