森村泰昌氏の講演

harada9192004-06-21

 昨日は、滋賀県立近代美術館へ。満席だったので窓際の絨毯に座る。演目は「感動のDNA・模倣の隠されたプロセス・そっくりショーはなぜ笑えるか」の3つ。
 音楽の話。平原綾香の「Jupiter」と北島三郎の「与作」が交互に流れる。この2つはイギリスの民謡につながってるらしい。「真新しい感動はできないけど、感動を新たにすることはできる。DNAのようにうつわを乗り換えながら感動が伝えられていく」と聞いて、感動というものが自分の意識よりもはるかに大きな存在であるような気がしてくる。
 作品制作の話。展覧会の準備中に偶然出来た作品が上映される。これは隙間だらけのウォーホルの作品をたまたま壁に立て掛けたらそれがスクリーンになったもので、森村氏の映像作品がその上に映ってたんだって。「スクリーンってのは映ってないと意味の無い紙」「スクリーンになったウォーホルの作品にはかろうじてエルビスという記号化されたイメージが描かれてる」。それを聞いて自分の眼が浮かぶ。毎日いろんなものを眼に映してるけど、ただのスクリーンと対して変わらんのではないか。眼によって捉えられたビジュアルイメージは記号に過ぎんのでは。
 物まねを見るとなぜ笑うかの話。そっくりショーをみて面白いと思うのは、そっくりさん自体を笑っているのではなく、云々。
 話を聞いて、世の中にはまだ知られていない面白いことがたくさんあることと、その見つけ方について教えていただいた気がしました。
 帰りにS川とM先輩と草津の「おおむら」へ飯を食いに行ったら一時間先の6時スタートだったので「北海道」へ。ご馳走様でした。ありがとう。その後学校に戻って夜中までゼミの準備をしたが、台風のため延期。