色の差異を明らかにする

 昨日は研究室の9人で大阪まで吉忠マネキンのEXPO2004へ。教授が関わった高齢者対応の照明を体験する。高齢者疑似体験めがねをかけると布の色が薄くなるが照明と壁の色を切り替えると色が回復する。これは霞がかった水晶体を通して見たときの散乱光による彩度の低下を防ぐように周辺光と壁の明度を落とし対象刺激にスポット照明をあてたもの。このしくみをディスプレイや試着室に応用すると高齢者は若者が知覚する色と同じ色を知覚する。これで服の売り上げが上がればあがれば、めでたしめでたし。今回の展示はメガネをかけたり照明を変えたりすることでお互いが見ている色の世界の違い(カラーネーミング的な意味で)を体験することができるのが面白かった。でも実際、高齢者が自分の見ている色と若者が見ている色が実は違っていることに気づかされるのって嫌がる人もいるかも。。
 理論では知っていても実際に体験すると「おおーっ!」と声が出た。現象を意識的に知覚できる時って「発見!」って感じがして気持ちいい。