TAKEO PAPER SHOW 2004 大阪展

 テーマは「HAPTIC」。目でこんなに触覚が楽しめるのかと驚く。身の周りに触覚まで考えられて作られたものが少ないか、意識することがなかったからかなぁ。半透明の紙コップや紙の椅子、紙のレインコートなんかは「紙でこんなことが出来るんだ!」って感じで、紙と水のパチンコやジュースのパックはずっと眺めていたくなったし、紙の時計やリボン代わりのしっぽは売ってたら買いたかった。枯葉のクッションは懐かしくて、おたまじゃくしコースターは不気味だった。あと作品の説明があるのがわかりやすくてよかった。
 人は視覚的要素や、触覚的要素などを結びつけて記憶して生きてるみたいだけど、もし視覚的な情報に偏った生活を送っていたら、楽しみが減る気がした。
 蛇の抜け殻の作品に「森の中では生きられないけど木の家は住み心地がいい。素材をどれだけ生かしてどれだけ殺すかが仕事」とあったけど、それで素材が死んだ分、俺もいくらか殺されていくなんてこともありえるんだろうか。もしあるならどのくらい死んでるんだろう。自然との距離はどのくらいが許容範囲なのか。何をもって自然なのか生きてるなのか。気になるなぁ。