2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フェリー・苫小牧〜敦賀

波を眺めるが1時間で飽き、「ロストターン」と「半島を出よ(上)」を読んだ。デッキに出ると夕焼け空は色が薄く、フェリーの少し寂びた白い塗装に似ていた。狭い大阪に帰ってからも眼の焦点はしばらく地平線や水平線の距離にあったまま。涼しく楽しいお盆…

大通り公園

ここの滑り台もノグチ・イサムだった。つるつるした石で出来ていてよく滑る。その隣では盆踊りのためのステージが設置されていて日が暮れるとかわいらしい子供の歌う音楽がなり、盆踊りが始まった。はじめた聴く音楽だったが、北海道で育ったのんちゃんは聞…

モエレ沼公園

モエレ山を登ってみる。山といっても芝生しかないので、一歩ごとに視界が開けていくのが分かりとても登るのが楽しい。ガラスのピラミッドでは坂田栄一郎の写真展をやっていたのでこれも見た。日が暮れると噴水の周りに人だかりが出来ていた。照明で青く照ら…

芸術の森 イサム・ノグチ展

http://www.artpark.or.jp/ 朝から札幌へ。芸術の森で彫刻や遊具、あかりが展示されている。池の水面に浮かぶように置かれたエナジー・ヴォイドを池の辺からぐるぐる回って見る。一歩進むごとに形が変わる。前も後ろもなく、見る角度で全く別のものに見える…

花火大会

夜は十勝川で行われる花火大会へ。のんちゃんが招待券を持っていたので初めて目の前で打ち上げられる花火を見た。視野のほとんどが花火に囲まれ、同じ色がたくさん上がると火の海に投げ込まれるようだ。花火の重力に引っ張られて体勢感覚まで刺激される。高…

中札内村

のんちゃんと車で中札内村へ。白樺林を進むと広い芝生が開け、点々と椅子が置かれているので順に座ってみる。空を写す椅子や梯子で筒の上まで登り草の上に座る椅子などは座っても見ても景色がガラッと変わっておもしろい。次は隣接される小泉淳作美術館へ。…

朝の散歩

帯広で迎える北海道の朝。前回は雪が積もっていたので静かだったが夏は車もたくさん走っていて元気だ。少し散歩すると、白樺などあまり見ない植物がたくさんある。みな地に根を張っていて、植木鉢は見当たらない。ただそこで生きる植物を見ると、迎えられて…

フェリー・敦賀〜苫小牧

来週ならライジングサンの客が多いのだろうが、お盆はじめなので道内へ帰省する家族連れがほとんど。波を眺めて飽きると本を読んで過ごす。外に出られる場所は屋根つきのデッキのみ。風が強いからとの船内放送。風も日もあたらないそのデッキだが日没時、床…

敗戦

広島の平和公園には大きな川が静かに流れる。ここには六十年前、原爆でやけどを負い水を求めて川へたどりついたものの、黒い雨にうたれて無惨にも亡くなった人々が眠っている。夏の暑さが彼らの声を甦らせる。 小学生の夏休み。広い校庭で体操服を着て原爆が…